単語の意味や語彙体系を機械的に扱う様々な手法が提案されている.分散表現は, 最近, 重要性を増している手法の1つであり, 単語の全体集合を数学的空間とみなし, 関連のある語同士は近く関連が少ない語同士は遠くなるような単語のベクトル表現である. これまで, 十分な表現力を持たせるには, 200次元程度のユークリッド空間に埋め込むのが一般的であった. この次元が減少すると, 計算や学習に必要な計算資源が減少することが期待される.
近年, 分散表現をポワンカレ空間に埋め込むことで, 200次元よりはるかに低次元での表現獲得に成功したと主張する論文が発表された. 本演習では, この手法の実装に取り組んだ.